焼き鳥だいやす・酒滴血滴

  

マスターが戦線離脱して6週間がたちました。

おかげさまである程度の意思の疎通がとれるくらいには回復してきました。

とは言えまだまだ入院生活は続きます。

そんななか、10月4日のマスター還暦誕生日が近づいて参りました。

酒が呑めないマスターの代わりに浴びるほど呑んでやろうと思いますが、それでは多少心苦しいので還暦赤Tシャツをよういしました。

誕生日の4日まで店に飾ってお客さんにメッセージを書いていただこうと思います。


皆さまのメッセージと焼き鳥の煙と酒、タバコの香りを染み込ませて病室へ届けます。




  

2週間ほど前に出入りの肉屋のオヤジが興奮して飛び込んできた。


「すごいのが入ったとよ！」
口角から泡を飛ばす勢いで喋りだした。
すごいの？ってなんね。エロ画像なんかいらんよ。


肉屋のオヤジは軽いバーサク状態で牛カルビの説明を始めた。
なんだ、エロ画像じゃないのかよ。

なんかの具合でたまたま回ってきた焼き肉屋用の上等なカルビらしい。
いわゆる上カルビね。


うちは大衆焼き鳥屋やけんそんな高級品はいらんイランと最初は断ってたけど、尋常じゃない様子で押してくる。
ストッカーに空きがないけんいらんイランと言ったら、自分とこで預かりますけんと迫ってくる。


そんじゃあ電卓でお話ししまひょということで、サービスしてもらって在庫全部買い占めました。といってもけっこうな額でしてエロ画像のサービスはなし。


オヤジが興奮するだけあってとてもいいお肉でした。
さて、どうやってメニューにするか考え抜いた結果、結局串焼きで出してます。

ぶ厚く切ってジャポネソースで間違いなし。



  

マスターの隠し芸のひとつに瓶ビールの栓を噛んで開ける、という下らないものがあります。

披露されたお客さんはビミョウな面持ちで「すごいアゴですねっ」などと生温かいリアクションを返していて、大変申し訳ない気持ちになります。


今まで有りそうでなかった『地鶏のももの串焼』を始めました。

地鶏なだけに歯応えがあります。ちょっと強めに塩をふって焼きますけど、噛めば噛むほど旨味がでていい感じ。
ビール瓶なんかよりよっぽどウマイです。


地鶏=固いというイメージですが、焼きすぎの結果固くなった、では意味がありません。
ちょうど良い歯応えに焼くのが腕の見せどころ。



  

今日から改定版メニューで営業します。

削除されたメニューよ、サヨウナラ。
また会う日まで。


それで焼き場のメニューを強化するにあたって、出入りの肉屋に事情を話して相談しました。

すると日頃はあまりやる気を感じさせないのんびりした親父が、あれもこれもと珍しいネタをたくさん持ってきた。

なんだ引き出しあるんじゃねーのよ。


一度に新商品がたくさん並ぶのもあれなんで、今週は「やげん軟骨」から。
このやげん、身をあえてたくさん残したもの。
マスターがプラスチックと呼んで嫌っていたのとは一味違います。


これからもボチボチ新しいものを紹介します。



  

秋刀魚を美味しそうに撮影するのは、なかなか難しいことが分かりました。

なんど撮っても上手くいかねー。

携帯カメラの限界か。
あ、腕のモンダイか？


焼くほうは大丈夫ですよ。


うるさいことを言わない祖父や父親も、魚の食べ方だけは厳しく指導されて育ちました。

「魚ばきれいに食べられんやったら、恥ずかしゅうして嫁も貰えんぞー」と。

おかげで秋刀魚なんかを食した後は、猫が食うとこも残りません。
後片付けも楽チンでございます。



  

「ライターもうなかと？」

昨日お客さんに聞かれた。


最近のドタバタでうっかりしてました。

出してなかった。


ありますあります。

今日は幸運の黒ライターを置いてます。


  

現有戦力を鑑みて、メニューの見直しを行います。

マスターの離脱から自分が焼き場に立てない日が続いています。


それというのも、40品目ある厨房メニューに掛かりきりになってしまうので。

ナポリタンや野菜炒め等、完全にマスターの趣味(暴走！)で出していたメニューをざっくりと割愛します。

クオリティ維持のための選択と集中。

焼き鳥屋の本分はウマイ焼き鳥を提供すること。

厨房メニューを減らす分、焼き場で出来るものを充実させる方針です。

もちろん、先々体制が整えばいくつかの復活もアリとして。


新メニュー体系は来週から施行。